【シンガポールリート】Mapletree Logistics Trust決算概要【2020年度】

【シンガポールリート】Mapletree Logistics Trust決算概要【2020年度】

どうもTatsuoです。

先日、Mapletree Logistics Trustが2020年度の決算を発表しました。

Mapletree Logistics Trustは、私が一番最初に投資したシンガポールリートということもあり、個人的な思い入れが深い銘柄です。

今後の買い増し投資の参考のため、決算のポイントをまとめてみました。

Tatsuo
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決算資料はこちらからダウンロードできます

収益指標

さて、まずは決算資料7枚目の表から、収益指標を読みとってみます。

  • Gross Revenue:対前年14.3%増
  • DPU(一株当たり配当):対前年2.3%増
  • NAV(純資産価値):SGD 1.21→1.33へ増加

Gross Revenueの増加は、主に物件数の増加が寄与しているとのことです。

2019年度末は145物件だったのが、2020年度末は163物件となっています。

また、DPU(一株当たり配当)は、Amount Distributable to Unitholders(配当総額)が10.4%増加だったのに対し、2.3%しか増えていません。

これは、期中のRights Issueにより、発行株式数が増加したためです。

株式数は2019年度末3,800 millionから4,283 millionへ12.7%増加しています。

Tatsuo
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コロナ後の景気回復に伴って、さらなる業績向上が期待されます。

ポートフォリオの状況

ポートフォリオを見てみましょう。

上のグラフは、国別にみたOccupancy Level、すなわち物件の占有率を示したものです。

2021年3月時点でのOccupancy Levelは97.5%を超え、コロナ禍の影響が感じられないほど堅調です。

次に、国別の保有物件比率(左)と収益(右)をまとめた円グラフを見てみます。

シンガポールリートと言いつつも、シンガポールの物件比率は24%と比較的小さく抑えられており、アジア各国およびオーストラリアに分散させて物件を保有していることがよく分かります。

地理的分散がよく効いているといえるでしょう。

Tatsuo
Tatsuo

アジアに広く分散投資できる点は、とても魅力的です。

今後の見通し

最後に、今後の見通しについて。上がサマリー、下が現在開発中のプロジェクト一覧です。

まずサマリーから。Covid-19による経済活動停滞への懸念はあるものの、主力の国々での倉庫需要は堅調とのこと。

また、現在開発中のプロジェクトは主に中国です。プロジェクトが完成した暁には、さらなるリターンの安定が期待できそうです。

まとめ

本記事では、Mapletree Logistic Trustの決算発表をまとめました。

Mapletree Logistic Trusは、数あるシンガポールリートの中でも、地理的な分散と、配当の安定性といった観点から、魅力的なシンガポールリートだと感じています。

今後のさらなる発展に期待です。