【シンガポールリート】シンガポールでの投資入門に最適な銘柄【Lion-Phillip S-REIT ETF】

【シンガポールリート】シンガポールでの投資入門に最適な銘柄【Lion-Phillip S-REIT ETF】

どうもTatsuoです。

【シンガポール株】シンガポール株に投資するならシンガポールリートがおススメ【おすすめ銘柄】でもご紹介した通り、シンガポール株の中には、シンガポールリートという魅力的な選択肢があります。

シンガポールリートの魅力は、その配当の安定性と長期的に見た株価の上昇です。

シンガポールリートは、配当をもらいつつ、長期的にキャピタルゲインも狙える銘柄が揃っています。

しかし、いくらシンガポールリートが魅力的な選択肢であるとはいえ、初めて投資をする際には、どの銘柄に投資すべきか見当がつかず、決めきれないかもしれません。

また、日本居住者だとアクセスできる銘柄が限られていて、そもそもの選択肢が少ないという障壁もあります(もちろん、シンガポール居住者ならば好きな銘柄を選べますが)。

そこで今回は、シンガポール株・シンガポールリートへの投資初心者や、日本からシンガポールリートに投資をしたい方にお勧めしたい、Lion-Phillip S-REIT ETFについて解説します。

Tatsuo
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Lion-Phillip S-REIT ETFは、日本ならSBI証券で取り扱われています!

ETFって何?

Lion-Phillip S-REIT ETFについて詳しく説明する前に、まずETFとは何か、から始めてみます。

ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託といいます。

投資信託とは

投資信託とは、ざっくりいうと、資産運用のプロが、複数の銘柄の金融商品にまとめて投資してくれる商品のことです。

投資信託を購入することは、複数の銘柄にまとめて投資することとほぼ同じであるといえます。

個人で、リスク分散のため複数の銘柄を購入するよりも、コストや手間を抑えられるという点がメリットです。

一方、プロに運用をお任せするわけなので、運用期間中には、信託報酬という手数料がかかります。

上場投資信託(ETF)とは

通常、投資信託は銀行や証券会社といった販売会社経由で購入します。

一方で、上場投資信託、すなわちETFは、その投資信託を市場に上場させた商品です。

上場しているので、通常の株のようにリアルタイムでの取引が可能です。

Tatsuo
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ETFを選ぶ時も、投資信託選びと同様、コストに注意しましょう。

Lion-Phillip S-REIT ETFについて

では、Lion-Phillip S-REIT ETFの詳細を見ていきましょう。

ベンチマーク

Lion-Phillip S-REIT ETFは、”Morningstar® Singapore REIT Yield Focus Index℠“という指数への連動を目指したETFです。

指数とは、特定の銘柄群の株価の動きを表すものです。

Lion-Phillip S-REIT ETFが連動を目指す、Morningstar® Singapore REIT Yield Focus Index℠という指数は、その名前の通り、シンガポールリートの、Yield(利回り)に焦点を当てて構成比率が決められている指数です。

Tatsuo
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シンガポールには、ほかにも、”Morningstar® Singapore REIT Index”という指数もあります

【パッシブ型 vs. アクティブ型】
Lion-Phillip S-REIT ETFのように、指数への連動を目指す商品は、パッシブ型と呼ばれます。

それに対し、指数よりも高い運用成績を目指すものはアクティブ型と呼ばれます。

パッシブ型の商品の方が、アクティブ型よりも信託報酬が安いです。

なぜなら、アクティブ型はより高い運用成績を目指すので、調査費用などにコストがかかるからです。

パッシブ型の場合、連動を目指す指数の構成銘柄と同じ比率で銘柄を購入すればよいため、運用に係るコストは安くなります。

Lion-Phillip S-REIT ETFの構成銘柄

では実際に、Lion-Phillip S-REIT ETFの構成銘柄と、Morningstar® Singapore REIT Yield Focus Index℠の構成銘柄を比較してみましょう。

なお、それぞれの構成銘柄は下記サイトで確認できます。

2020年12月末時点での上位10構成銘柄と比率(小数点第1位)は以下の通りです。

銘柄名 Ticker Lion-Phillip S-REIT ETF構成比率 Morningstar® Singapore REIT Yield Focus Index℠ 構成比率
CapitaLand Integrated Commercial Trust C38U 10.0% 10.1%
Kepel DC Reit AJBU 9.8% 9.8%
Mapletree Logistics Trust M44U 9.8% 9.8%
Ascendas Reit A17U 9.5% 9.6%
Mapletree Industrial Trust ME8U 9.5% 9.6%
Mapletree Commercial Trust N21U 8.8% 8.9%
Frasers Centrepoint Trust J69U 6.6% 6.6%
Parkway Life Reit C2PU 5.6% 5.6%
Keppel Reit K71U 5.2% 5.2%
Frasers Logistics & Commercical Trust BUOU 4.2% 4.2%

Lion-Phillip S-REIT ETFの構成銘柄と、指数の構成銘柄を見比べてみると、Lion-Phillip S-REIT ETFの構成銘柄は、指数の構成銘柄の比率にきれいに連動していることがわかります。

上の表に記載した上位10銘柄だけで、Lion-Phillip S-REIT ETFの約80%を占めています。

上位10銘柄は、どれもシンガポールリートへの投資を検討する際に候補に挙がる銘柄ばかりだと思いますが、それらにまとめて投資でき、低コストで分散を効かせられるというのは素晴らしいと思います。

配当の状況

Lion-Phillip S-REIT ETFの配当は年2回、1月と7月です。

直近の配当歴は以下の通りです。

配当権利落ち日 配当額
02/Mar/2018 SGD 0.0168
29/Aug/2018 SGD 0.018
30/Jan/2019 SGD 0.0211
30/Jul/2019 SGD 0.0281
31/Jan/2020 SGD 0.0289
30/Jul/2020 SGD 0.021
28/Jan/2021 SGD 0.024

コロナによる業績悪化で減配したシンガポールリートが多かったため、2020年7月以降配当が減少しています。

2021年1月末時点の終値、SGD 1.091をベースに、直近1年の配当利回りを計算すると、4.12%となります。

Tatsuo
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安定した配当収入源として、とても魅力的だと思います。

運用コスト(経費率)

直近の決算資料によると、Lion-Phillip S-REIT ETFの経費率は0.6%程度です。

2018年以降の決算資料を確認しましたが、毎年安定して0.6%の経費率を保っているようです。

Management Fee 0.5%と、Trustee Fee 0.04%の合計0.54%は最低限かかってくるコストですので、それを鑑みても悪くない経費率だと思います。

Lion-Phillip S-REIT ETFの株価の動向

2017年、上場初日の終値は、SGD 1.023でした。

2021年1月末時点の終値がSGD 1.091だったので、上場来で約6.6%アップしたことになります。

下記グラフの通り、2020年にはコロナショックで大きく値を下げたものの、再び値を戻しています。
Lion-Phillip S-Reit ETF

まとめ

シンガポールリートにまとめて投資ができる、そんな魅力的なETF、Lion-Phillip S-REIT ETFについて解説してきました。

  • 概要経費率が0.6%程度と低いこと
  • シンガポールリートの主要10銘柄で約80%を構成していること
  • 配当利回りが4.0%を超えていること

などから、個別銘柄へ投資するよりもリスクを抑えつつ、安定した配当利回りを得られる手段としてとても魅力的な銘柄であるといえるのではないでしょうか。

Tatsuo
Tatsuo

シンガポールリートへの投資の手始めに選ぶのも良いと思います。

ぜひ、シンガポールリートへの投資を検討する際の参考にしてみてください!