シンガポールで米国株投資ならTiger Brokersがおすすめ【実際に使用した感想】

どうもTatsuoです。

シンガポール在住中に投資をされる方で、シンガポール株のみならず、米国株への投資も検討したいという方は多いのではないでしょうか。

かくいう私も、シンガポールにいる間にシンガポール株では飽き足らず、米国株に投資すべく、複数の証券会社を比較し、最もお得に米国株に投資できると思われれるTiger Brokersで口座を開設しました。

本記事では、Tiger Brokersの概要と、おすすめポイントを解説します。

Tiger Brokersとは?

Tiger Brokersは2014年創業のオンライン専業証券会社で、NASDAQに上場しています。

シンガポールのEntityはTiger Brokers Singaporeで、MAS(シンガポールの金融庁)のライセンスを得ています。

主要株主は、Xiaomi、Interactive Brokersなどです。

Tatsuo

競合相手のInteractive Brokersが株主というのが面白いですね。

Tiger Brokersの取引市場と手数料

2021年1月時点の取引可能市場と手数料は以下の通りです。

市場・商品 Tiger Brokers手数料 取引市場等手数料 その他手数料
US Stocks&ETFs USD 0.01/share (min USD 1.99) + 7% Singapore GST SEC Membership fee 0.00221% (売却時のみ) + 7% Singapore GST ADR Fee USD 0.01 – 0.03/share
Singapore Stocks, ETFs&REITs 0.08% (Min SGD 2.88, 2021年12月末まではMinなし) + 7% Singapore GST SGX Trading/ Clearing Fee 0.04% + 7% Singapore GST NA
Hong Kong Stocks 0.06% (Min HKD 15) + 7% Singapore GST Trading Fee 0.005% + HKD 0.5 + 7% Singapore GST
Settlement and delivery cost 0.002% (Min HKD 2, Max HKD 100) +7% Singapore GST
Transaction levy 0.0027%
Stamp duty 0.1%
NA
China A-Shares 0.06% (Min CNY 15) + 7% Singapore GST Product handling fee/ Securities management fee/ Settlement payment 0.01087% + 7% Singapore GST
Stamp duty 0.1%
NA
Australian Stocks 0.1% (Min AUD 8) + 7% Singapore GST NA NA

米国株取引の最低手数料がUSD 2.13 (=USD 1.99 * 1.07% (GST)) というのはかなり魅力的だと思います。

競合他社も調べてみたのですが、

  • TD Ameritradeであれば米国株取引手数料無料。ただし、出金の手数料が高い (USD 25) ため、柔軟性に欠ける。
  • Interactive Brokersならば米国株最低手数料USD 0.35。ただし、資産残高がUSD 100,000以下なら毎月USD 10の口座維持手数料がかかる

といった感じで、TD Ameritradeは、証券口座から出金に手数料がかかるために候補から除外しました。

ふたつめのInteractive Brokersは、取引可能な市場も多く魅力的なのですが、それほど資産をまだ持っていないので断念しました。

ちなみに、米国籍をお持ちの方であれば、Interactive BrokersのIBKR Liteというプランを選択するのがベストだと思います。

Tatsuo

IBKR Liteなら口座維持手数料などがかからないので、最強です。
最近話題のロビンフッドに対抗して出されたプランだと思われます。

いずれ米国籍以外の人々にも適用が広がれば、私もIBK Liteを選択したいところです。

Tiger Brokersのおすすめポイント

Tiger Brokersのおすすめポイントは以下の通りです。

  • 米国株取引手数料がほぼシンガポールで再安値
  • ランニングコストがかからない
  • DBS/POSB銀行の口座を持っていれば手数料無料で入出金ができる
  • 為替手数料がかからない

米国株取引手数料がほぼシンガポールで再安値

“ほぼ”最安値、と書いたのは、米国株の取引き手数料だけを見ると、TD Ameritradeや、Interactive BrokersなどのほうがTiger Brokersよりも安いためです。

ただ、他社は口座維持手数料がかかったり、出金にコストがかかったりと、取引手数料以外のところでランニングコストがかかってくるため、Tiger Brokersが最もお得に使えると思います。

Tatsuo

Tiger Brokersは手数料は最安値ではないですが、両替・出金・口座維持のコストがかからない点が魅力的で、開設の決め手となりました!

ランニングコストがかからない

Tiger Brokersでは、口座維持手数料、入出金手数料、為替手数料などがかかりません。

そのため、とりあえず開設だけして、使わなければ放置してしまっても問題ありません。

最低預入手数料0
1. Requirement on deposit amount: Tiger Brokers does not set any requirement on minimum or maximum deposit amountTransfer& Pay- Help- Tiger Brokers

口座維持手数料、入出金手数料、為替手数料無料

Tiger does NOT charge any of the following: custody fees, deposit & withdrawal fees, currency exchange fees, inactivity fees and account maintenance fees.Competitive Pricing- Tiger Brokers

DBS/POSB銀行の口座を持っていれば手数料無料で入出金ができる

DBS/POSB銀行の口座を持っていれば、Tiger Brokersの口座への入金や出金にかかる手数料がかかりません。

入金に関して言えば、ほぼリアルタイム入金が可能で、しかもDBS/POSB銀行口座以外のシンガポールの銀行からでも入金手数料はかかりません。

取引がしたくなればすぐに手数料無料で入金でき、余った場合にはこれまた手数料無料で引き出すことができるので、気楽でよいです。

Tatsuo

金利面から、普段は極力銀行口座にお金を入れておきたいので、入出金手数料を気にしなくていいのはとても使い勝手がいいです!

なお、入出金の手数料等についての表は以下の通りです。

【入金】

出典:https://www.tigerbrokers.com.sg/help/detail/account-funding

【出金】

出典:https://www.tigerbrokers.com.sg/help/detail/funds-withdrawal

為替手数料がかからない

為替手数料がかからないのも非常に便利です。

シンガポールで投資する場合、投資原資はシンガポールドルという方が多いと思いますが、Tiger Brokersなら、シンガポールドルで手数料無料で入金し、その時点の為替レートでUSD、HKD、AUD、CNYに変えて、そのまま投資をすることができます。

そして余れば気軽にシンガポールドルに戻して出金もできます。

複数通貨を持ちたくないという方でも、為替手数料がかからなければ、投資するハードルが下がりますよね。

Tiger Brokersを使ってみて気になる点

ここまで、Tiger Brokersのおすすめポイントを書いてきましたが、実際に運用してみて気になった点もいくつかあったので、ここで書いておきます。

  1. 日本人が口座開設することが想定されていないので、問い合わせが必要
  2. 取引アプリが開発途上

1. 日本人が口座開設することが想定されていないので、問い合わせが必要

Tiger Brokersで日本人が口座開設する際の一番の壁はこれだと思います。

口座開設時、個人情報の入力フォームに国籍を選ぶ欄があるのですが、ドロップダウンリストにJapaneseの選択肢がありません。

私も当初、日本人はダメということかと思って諦めかけたのですが、Chatで問い合わせたら、「開設できるよ!」と即答されました。

今後、日本人の口座開設者が増えれば、この辺りは修正されるのではないかと思います。

Tatsuo

ちなみに、Chatはシンガポールらしくフレンドリーな雰囲気です。たまに中途半端な回答がなされることもありますが、そのあたりにもシンガポールらしさを感じて個人的には許せてしまえました。

2. 取引アプリが開発途上

取引アプリをダウンロードすると感じると思いますが、随所に開発途上である様を感じます。

そもそものアプリの名前の末尾に(NZ)とついてたり、”これ、本当にTiger Brokersのアプリか?” と思ってしまうポイントが多々あります(でも安心してください、本物です)。

また、基本言語が中国語なので、アップデート通知や、お知らせが中国語で来ることもあります。

一覧では中国語で表示されるのに、メッセージを開いたら英語に変わる、というとこともあります。

このような感じで、いろいろと初めは戸惑ったり慣れない部分が多いのですが、肝心の取引画面は見やすいので、取引の上ではあまり不自由は感じていません。

まとめ

以上、Tiger Brokersのおすすめポイントや、気になる点についてご紹介しました。

実際に使ってみた感想として、手数料が安くランニングコストがかからないので、個人的にはかなりおすすめです。

次回は、Tiger Brokersでの口座開設方法について解説したいと思います。ぜひそちらもお読みください!