【シンガポールで投資】長期投資ならDBS Vickersがおすすめ【2021年1月時点】
- 2021.01.13
- おすすめ証券口座
- DBS, シンガポールおすすめ, 株, 資産運用

シンガポールで投資をするなら、最も手数料の安い証券口座を使いたいですよね。
本記事では、長期投資をするならば、手数料が最もお得であると考えられるDBS Vickersについて、他の証券会社の手数料との比較も含めて検討しました(2021年1月時点)。
手数料比較表
DBS VickersのCash Upfrontを代表的な手数料の安い証券会社と比較してみました。
証券会社 | 最低手数料 | 手数料率 (SGXのClearing Fee等を除く) |
DBS Vickers(Cash Upfront) | 買付時:SGD 10 売却時:SGD 25 |
0.12% |
Tiger Brokers | SGD 2.88 2021年4月末までは0 |
0.08% |
Interactive Brokers (口座残高 USD 100,000以上) |
SGD 2.5 | 0.08% |
Standard Chartered(Online) | SGD 10 | 0.18%-0.20% |
Saxo Capital Markets | SGD 5 | 0.08% |
この表だけを見ると、DBS Vickersは最低手数料も手数料率も高いですね。
ただ、これから説明するとおり、条件を満たせばDBS Vickers(Cash Upfront利用)の購入時手数料の実質コストを0に抑えることができ、結果的に最もお得に購入することができます。
DBS Vickersで手数料が最安になる条件
購入時手数料の実質コストを0にするには、以下の条件を満たしている必要があります。
- DBS VickersのCash Upfrontを利用する
- 投資は毎月1-2回程度で、売却は行わない(Buy&Hold)
- DBS銀行のMultiplier Accountが給与受取口座となっている
- DBS銀行のカードを利用している
- DBS銀行に一定の預金がある
本記事の冒頭でも書いている通り、DBS Vickersが最安になるためには、長期保有(売却をしない)が前提となります。
なぜなら、Cash Upfrontの場合、購入時の手数料は安いのですが、売却時には比較的高い手数料が定められているためです。

キャピタルゲインを狙い、頻繁に売買をしたい方は、本記事の後半に出てくるTiger Brokersをお勧めします。
購入時手数料の実質コストが0になる理由は以下の通りです。
まず、Cash Upfrontを利用した場合、買付手数料として、最低SGD 10 + SGXのClearing Fee等がかかります。
一方で、DBS銀行のMultiplier Accountであれば、預金に対して最大3.0%の金利がつきます。
(DBS銀行Multiplier Accountの金利についての詳しい解説はこちら)
買付手数料が預金金利でまかなえれば、買付手数料に身銭を切る必要はなくなることから、実質コストは0にできる、というわけです。
- 毎月の給料SGD 6,000
- クレジットカード利用SGD 600
であれば、通常は年利0.50%、つまり翌月の金利は0.5%/12=0.0416%となります。
ここで、さらにDBS Vickersで投資をSGD 4,000したとします。
すると、金利は年利0.80%となり、翌月の金利は0.80%/12=0.0666%に上がります。
つまり、銀行口座にSGD 40,000以上残高がある方であれば、金利増加分(年利0.3%)で手数料を実質0にすることができるのです。
DBS Vickersなら売却時にかかる税金もお得に
Cash Upfrontでの買付手数料とMultiplier Accountの金利が相殺でき、実質買付手数料を0に抑えられることは、日本に帰国後にシンガポール株を売却する際に納める、税金の観点からもお得であるといえます。
売却益の計算においては、(実質コストが0であった)買付手数料が購入時の株価に上乗せされます。
これによって、課税対象となる売却益は縮小され、売却益にかかる税金を減らすことができます。
一方、買付手数料と相殺させるMultiplier Accountの金利は、駐在中に得たものですので、日本の課税対象外です。
金利で賄っていた買付手数料で売却益を縮小させて税金を抑えられる一方で、購入時に得た金利(=買付手数料に充当)に対しては課税されないため、結果としてお得ですよね。
例外:キャピタルゲインを狙うなら
ただし、頻繁にシンガポール株を売買し、キャピタルゲインを狙っている投資家であれば、現状最低手数料0かつ、口座維持費等もかかってこないTiger Brokersを選ぶほうが賢明でしょう。
Tiger Brokersは米国株の投資手数料も安いので魅力的です。

私は、シンガポール株は基本的に長期で持ち続けるつもりですのでDBS Vickersを使い、米国株取引用には別途Tiger Brokersを開設しました。
まとめ
DBS VickersのCash Upfrontがお得になる条件について解説しました。
DBS Vickersの口座開設については、【シンガポールで投資】DBS Vickersでの証券口座開設で詳しく解説しています。
こちらもぜひお読みください。
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