【生命保険とは?】生命保険の種類を分かりやすく解説【その1】

【生命保険とは?】生命保険の種類を分かりやすく解説【その1】

どうもTatsuoです。
前回の記事(【生命保険と資産運用】”貯蓄型”生命保険を買ってはいけない理由)で、貯蓄型の保険商品は資産運用の観点から見て良くないですよ、という話をしました。

ただ、そもそも掛け捨てとか終身とか、保険を選ぶときにたくさん言葉が出てくるけれども、それぞれが何を意味しているのかよく分からない!という方もいらっしゃると思います。

そこで、ここから2記事に分けて、そもそも生命保険とは何か?どんな商品があるのか?という話をしたいと思います。

まず本記事では、保険の役割と選び方、基本的な保険の種類について解説します。

そもそも保険の役割って?

保険の本質はリスク移転です。死亡や病気やケガといったリスクを移転するのが、本来保険に求められる機能です。

ところが最近では、保険といいつつ資産運用機能をつけたりと、本来の役割以外の機能を持った保険も多く存在します。

これは、保険会社がより多くのお金を集めて運用し、利益を確保するためにできた保険であると言えます。

けれども、保険会社は資産運用のプロではありません。餅は餅屋です。保険屋さんには、本来のお仕事であるリスク移転だけ任せましょう。

保険選びはレストランにおけるメニュー選び

保険はレストランのメニューのようなものです。

アラカルトも用意されていますし、あらかじめ組み合わされたコースメニューもあります。

また、追加料金を支払ってコースメニューを一部変更したりもできます。

レストランでたくさん注文すると、それだけ料金は高くなりますよね?

それと同じで、保険も保障を増やせば増やすほど、保険料は高くなります。

パンフレットを見たり、FPに無料相談をしているうちに、保障内容をより充実させたほうが良いような気がしてくることもあるでしょう。

けれども、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
レストランで注文するとき、自分の財布事情やお腹のすき具合を考えてメニューを考えますよね?

それと同じで、保険も各家庭の収支の事情や家族構成に合わせて、必要最低限の保障を組み合わせていくべきなのです。

Tatsuo
Tatsuo

あれもこれも、とより手厚い保障を選びたくなる気持ちも分かりますが、本当に必要なものを厳選して注文(加入)することが大切です!

保険料・保障額・保険金の違い

さて、生命保険を選ぶときには、最低限、保険料・保障額・保険金という3つの言葉の意味を理解しておく必要があります。

保険料とは、皆さんが保険会社に支払うお金のことです。

保障額は、保障する事由が発生した際に、保険会社が支払うことを約束している金額です。

保険金は、実際に支払事由が発生した際に、保険会社から皆さんに支払われるお金のことです。

生命保険の種類

実は、生命保険は大きく分けて、以下の3つの種類しかありません。

保険種類 役割
死亡保険 死んでしまったときに家族にお金を残す
年金保険 生きている間にお金をもらう
医療保険 病気にかかった時にお金をもらう

このように、もともと生命保険の種類はとてもシンプルです。

ただ、保険会社がより多くの保障を提供する(=保険料を多くもらう)ために上記の保険を組み合わせた結果、複雑な商品が生み出されたりしています。

例えば、”養老保険”と呼ばれる保険商品は、3つの種類のうち、死亡保険と年金保険を組み合わせた保障内容になっています。

Tatsuo
Tatsuo

詳しい保険商品の内容については次の記事でお伝えします!

定期・終身の意味の解説

次に紛らわしいのは、「定期」や「終身」といった言葉の意味です。

「定期」とは、「掛け捨て」のことです。
なぜ「定期」が「掛け捨て」と言われるかというと、定期保険は定められた期間内に、死亡など保障される事由が生じなかった場合、一切保険金が支払われないからです。

一方、終身とはその名の通り、一生涯の保障です。
例えば終身の死亡保険の場合、人の死亡リスクを一生涯保障するわけです。
当然、人はいつか必ず死にますので、終身死亡保険は、必ず保険金が支払われます。

「終身保険は貯蓄性がある」などと保険をお勧めする人は言うかもしれませんが、騙されてはいけません。
その分高い保険料を納めて、保険会社の経費を引かれて、遠い未来に返ってくるだけです。

また、「掛け捨て(定期)は保険金がもらえないかもしれないから損」であり、「終身は絶対に保険金が支払われるからお得」といった話を耳にしたこともあるかもしれません。

これに関しては、もし保障額と保障期間、保険料が定期保険と終身保険で同じであるならば、その通りです。

しかし現実には、終身保険の保険料は定期保険よりも格段に高くなります。

終身保険を貯蓄として使うぐらいなら、保険会社の経費分損しますので、その分を自分で貯蓄した方が合理的です。

まとめ

本記事では、ざっくりと生命保険の基本について解説しました。

ひとまず、ここでお話しした生命保険の種類を頭に入れておいて下さい。

次の記事では、いま日本で主に販売されている生命保険商品について解説します。
ぜひそちらもお読みください!